竹の伐採を業者に頼んだときの費用

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公開 2026年10月20日 更新 2026年10月20日

この記事の結論

  • 県や市が補助金のために決めた単価を1㎡あたりに直すと、広い竹林で約85円〜1,040円です。根まで掘り取ると高くなります。
  • 竹伐採業者の公式の料金表では、庭などの狭い場所で1㎡あたり1,000円〜7,980円です。狭いほど1㎡あたりが高くなります。
  • 差が出るのは、運び出し・処分・出張の費用があるかどうかです。見積もりでは「処分まで入っているか」を必ず確かめます。
  • 見積もりは2〜3社から、同じ条件で取って比べます。
  • 竹林の整備には、県や市町村の補助金が使える場合があります(竹林の補助金・貸出)。

竹の伐採費用はいくらが目安か

竹の伐採費用は、広い竹林なら1㎡あたり数百円、庭の一角なら1㎡あたり数千円が目安です。

この記事では、目安を2つの根拠で示します。

  1. 公的な単価:県や市が竹林整備の補助金を出すときに、「この作業ならこの金額」と決めている単価です。森林組合などが作業する前提の金額です。
  2. 業者の料金表:竹伐採業者が公式サイトに出している料金です。

どちらも「最低いくら」の目安で、実際の金額は現地を見た見積もりで決まります。

県や市が決めている1㎡あたりの単価

公的な単価を1㎡あたりに直すと、約85円〜1,040円です。どの資料も「1haあたり(1ha=10,000㎡)」で決めているので、10,000で割って1㎡あたりにしました。

資料 作業の内容 1haあたり 1㎡あたり(換算)
島根県 集落周辺里山整備事業(令和8年度の助成単価) 竹の伐採・整理(棚積みまで)。100㎡に30本以上〜70本以上で3段階 96.4万〜225.1万円 約96〜225円
広島市 里山林再生整備(森林組合などが作業する場合の補助単価) 竹を本数で50%伐って棚積み/さらにチップ化まで 1,000㎡あたり16.72万円/27.54万円 約167円/約275円
大分県 竹林再生事業(優良竹林化)の標準事業費 間伐(伐竹+片付け)。伐る本数と竹の太さで変わる 84.6万〜438.1万円(全部チップ化する型は94.9万〜514.8万円) 約85〜438円(約95〜515円)
静岡県 森の力再生事業(令和8年度の標準単価) 竹林の皆伐(伐り倒し・玉切り・林内に集める) 267.1万〜572.5万円 約267〜573円
群馬県 ぐんま緑の県民基金(困難地整備支援の補助上限) 竹林の全伐。根を掘らない/根まで掘る 432万〜710万円/632万〜1,040万円 約432〜710円/約632〜1,040円

出典:各県・市の資料(ページ下の出典一覧)。1㎡あたりは1円未満を四捨五入しています。税の扱いは資料ごとに違います。

表を見ると、次のことが分かります。

  • 伐る本数が多いほど高い:静岡県は1haあたり1万本未満で267.1万円、1.5万本以上で572.5万円です(令和8年度森の力再生事業標準単価表)。
  • 根まで掘ると高い:群馬県は竹林の全伐で、根を掘らない場合の上限が1haあたり432万〜710万円、根まで掘る場合は632万〜1,040万円です(ぐんま緑の県民基金市町村提案型事業補助金交付要綱)。
  • 竹が太いほど高い:大分県は平均の直径が6cm以下か、10cm以下か、14cm以下かで金額が変わります。伐る本数が1haあたり1万本未満のとき、6cm以下で84.6万円、14cm以下で199.8万円です(大分県 竹林再生事業のお知らせ)。

なお、これらは0.1ha(1,000㎡)以上の竹林を想定した制度が多く、伐った竹は竹林の中に積んでおく作業までが基本です。島根県の単価表は、伐った木の搬出(1㎥あたり6千円)は別にしていて、処分費は含まないと書いています(島根県 集落周辺里山整備事業 助成単価等)。

竹伐採業者の料金表(公式サイトより)

庭や空き家の竹を業者に頼む場合、公式の料金表では1㎡あたり1,000円〜7,980円です。料金表を公式サイトに出している業者のうち、4社を載せます。

業者(所在地・対応地域) 料金表の内容 税
竹林レスキュー隊(42都道府県。岩手・秋田・長野・鳥取・島根は対象外) 竹伐採 1㎡あたり1,800円〜(税込1,980円〜)。竹林整備 1㎡あたり1,000円〜(税込1,100円〜) 税別・税込の両方を表示
お山のとこやさん(千葉県印西市。千葉県全域・茨城県南部) 細い竹(直径5cm未満・処理場で処分):1〜70㎡は1㎡あたり7,980円、661㎡以上は4,280円。太い竹(直径5cm以上・現地で粉砕):1〜100㎡で298,000円、501〜600㎡で548,000円。傾斜地は55,000円、移動10km以上は5,500円が別にかかる場合あり 税込
アールサービス(千葉県市原市。千葉県全域) 伐採から処分まで:200㎡までは1㎡あたり1,000円〜6,500円、661㎡以上は1,000円〜4,500円。処分をしない場合は1㎡あたり1,000円〜 税別
梅鉢TMC(神奈川県伊勢原市) 竹藪の整理(間引き):200㎡まで165,000円、400㎡まで330,000円、以後200㎡ごとに165,000円。全部伐る場合は通常料金の1.4〜1.5倍の見積もり 税込

料金は確認日(2026年10月20日)時点です。現在の料金は業者の公式サイトで確かめてください。

たとえば10m×10mの100㎡なら、料金表から計算すると次のようになります。

  • 竹林レスキュー隊の竹伐採:税込19万8,000円〜
  • お山のとこやさん:細い竹は69万8,000円(71〜130㎡は1㎡あたり6,980円)、太い竹は29万8,000円
  • アールサービス(処分まで):10万〜65万円(税別)
  • 梅鉢TMC(間引き):16万5,000円

同じ100㎡でも、県の単価(静岡県の皆伐で2万7,000円〜5万7,000円ほど)より何倍も高くなります。庭の竹は運び出して処分する必要があり、出張や基本の費用もかかるためです。お山のとこやさんとアールサービスの料金表では、どちらも面積が狭いほど1㎡あたりが高くなっています。

費用が変わる7つの要素

費用を大きく変えるのは、本数・太さ・面積・斜面・重機・根・処分の7つです。上の資料で、どの要素がどれくらい効くかが分かります。

要素 費用への影響 資料に書かれた例
本数(密度) 多いほど高い 静岡県:1haあたり1万本未満267.1万円、1.5万本以上572.5万円
太さ 太いほど高い 大分県:平均直径6cm以下・10cm以下・14cm以下で単価が別
面積 狭いほど1㎡あたりは高い お山のとこやさん:1〜70㎡は1㎡あたり7,980円、661㎡以上は4,280円(細い竹)
斜面 急なほど高い 群馬県:傾斜と竹の密度に応じて0〜20%増し。静岡県:傾斜30度以上で最大5%増し。お山のとこやさん:傾斜地は55,000円が別
重機・道 道に面していると安い 静岡県:既にある道路に面していると5%減らす
根(地下茎) 根まで掘ると高い 群馬県:全伐で根を掘らない場合と掘る場合で、1haあたり上限が200万〜330万円違う
処分 運び出して処分すると高い アールサービス:処分しない場合は1㎡あたり1,000円〜、処分までなら最大6,500円

根を残すと、地下茎から次の年もタケノコが出ます。根まで掘るか、伐ったあとに出てくるタケノコを折り続けるかで、費用と手間が変わります。根の止め方は竹の根の止め方・抜き方、伐ったあとに枯らす方法は竹を枯らす方法にまとめています。

見積もりで確かめること

見積もりでは、何が料金に入っていて、何が別料金なのかを書面で確かめます。最低限、次の点を聞いておくと、あとで「追加の費用」が出にくくなります。

  • 範囲:何㎡、何本を伐るのか。境界のどこまでか。
  • 伐り方:全部伐る(皆伐)のか、間引く(間伐)のか。
  • 根:根(地下茎)を掘り取るのか、地面の近くで伐るだけか。
  • 処分:伐った竹を運び出して処分するのか、細かく砕いてその場にまくのか、敷地に積んでおくのか。処分費は金額に入っているか。
  • 別料金:出張費・重機の運搬費・斜面や高所の追加料金があるか。
  • 税:金額は税込か税別か。
  • 追加の条件:作業中に追加の費用が出るのはどんな場合か。そのとき、作業の前に説明があるか。

伐った竹を自分で処分すると安くなる場合があります。市町村によっては、竹を砕く機械(竹粉砕機)を無料や低い料金で貸しています(竹粉砕機の貸出)。処分の方法は伐った竹の処分方法にまとめています。

相見積もりと、悪質な業者への注意

見積もりは2〜3社から、同じ条件を伝えて取ると比べやすくなります。「〜円から」という表示は、最低の料金です。現地の状況によっては、その金額で頼めるとは限りません。

国民生活センターは、害虫・害獣駆除のサービスで、ネットの安い表示を見て呼んだら高い料金を示されたという相談が増えているとして、次のように注意を呼びかけています(国民生活センター 2024年4月24日 報道発表資料)。竹の伐採でも同じ考え方で備えられます。

  • 「基本料金は何円」「作業料は何円から」といった表示や電話での説明の料金で、必ず頼めるとは限らない。
  • 複数の業者から見積もりを取って比べる。不安をあおったり、契約を急がせたりする業者とは契約しない。
  • 特定商取引法の訪問販売にあたる場合は、契約書面を受け取った日から数えて8日以内なら、クーリング・オフ(無条件での契約の解除)ができる。
  • おかしいと思ったら、消費者ホットライン「188(いやや!)」で近くの消費生活センターに相談する。

「今すぐ伐らないと危ない」「今日決めれば安くする」とその場で契約を迫られても、すぐに決めないでください。見積もりの書面をもらい、家族とも相談してから決めます。

補助金で安くなる場合

竹林の整備には、県や市町村の補助金が使える場合があります。たとえば大分県は、標準事業費に伐る面積と4分の3を掛けた額を補助します(大分県 竹林再生事業のお知らせ)。ただし多くの制度には、次のような条件があります。

  • 面積が一定以上(大分県は1か所0.1ha以上、広島市の竹林は500㎡以上)
  • 自治会や団体が申し込む、整備のあとも管理を続ける協定を結ぶ
  • 工事を始める前に申し込む(大分県は、補助金の交付が決まる前に伐った場合は補助しないと書いています)

庭の数本の竹は対象にならないことが多いですが、裏山や空き家の竹林なら当てはまる場合があります。お住まいの県・市町村の制度は竹林の補助金・貸出で探せます。業者に頼む前に、市町村の林業の担当課に聞いてみてください。

自分で伐るか迷っている場合は、竹を伐る時期と、自分で伐る手順・道具も参考にしてください。

よくある質問

竹の伐採費用は1㎡あたりいくらが目安ですか?
県や市が補助金のために決めた単価では、広い竹林で1㎡あたり約85円〜1,040円です。庭など狭い場所を業者に頼むと、公式の料金表では1㎡あたり1,000円〜7,980円で、狭いほど1㎡あたりは高くなります。
業者の見積もりが補助金の単価よりずっと高いのはなぜですか?
補助金の単価は0.1ha以上などの広い竹林が前提で、伐った竹を竹林の中に積んでおく作業までです。庭の竹は運び出しと処分が必要になり、出張や基本料金もかかるため、1㎡あたりが高くなります。
見積もりは何社から取ればよいですか?
国民生活センターは、似たサービスのトラブルについて複数の業者から見積もりを取って比べるよう呼びかけています。2〜3社から、同じ条件で見積もりを取ると比べやすくなります。

出典

数字は上の資料の原文で確かめています(調べ方)。

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