竹の種類と見分け方

公開 2026年10月20日 更新 2026年10月20日

この記事の結論

  • 日本でよく見る竹は、モウソウチク(孟宗竹)・マダケ(真竹)・ハチク(淡竹)の3種類です。
  • いちばん簡単な見分け方は節の輪の数です。マダケとハチクは2つ、モウソウチクは1つです。
  • マダケとハチクは、稈の色(マダケは鮮やかな緑、ハチクは白っぽい)と、タケノコの皮の斑点で見分けます。
  • 竹と笹は、育つと稈から皮が落ちるのが竹、皮が残るのが笹といわれています。
  • 庭や山で広がって困っている竹林の多くはモウソウチクです。

日本の竹は何種類あるか

日本にはタケとササを合わせて約130種類があり、よく見る竹はモウソウチク・マダケ・ハチクの3種類です。

林野庁の報告書は、日本のタケ亜科(タケ類とササ類)を131の分類群に分けています。農林水産省の aff は、約130種類のうちタケ類は種としては20種ほど、変種や品種を含めると50種ほどといわれていると書いています。

そのなかで代表的なのが、モウソウチク・マダケ・ハチクです。香川県はこの3つを「日本の三大竹」と呼んでいます。林野庁は、ほかの種類としてメダケ(女竹)、クロチク(黒竹)、ホテイチク(布袋竹)、シホウチク(四方竹)、トウチク(唐竹)、クマザサ(隈笹)、チシマザサ(千島笹)、ミヤコザサ(都笹)などを挙げています。

3種類の見分け方(早見表)

節の輪の数・稈の色・タケノコの皮の3つを見れば、ほぼ見分けられます。

見る所 モウソウチク(孟宗竹) マダケ(真竹) ハチク(淡竹)
節の輪 1つ(香川県の表では、枝の出ている節は2輪状、枝のない節は1輪状) 2つ 2つ
稈の色 若い稈は粉白色 鮮やかな緑色 白っぽい(粉をふいたよう)
節と節の間 比較的短い 長い ―
稈の厚み 厚い 薄い ―
枝 太さの違う2本 2本 2本
全体の形 先がうなだれ、ゆるく曲がる 根元から先までまっすぐ 強風でたわむと戻らず曲がりやすい
タケノコの皮 黒い斑点、褐色の毛が密生 黒い斑点、毛なし 淡い桃褐色で斑点なし、はじめは全体に長い毛
タケノコの味 えぐ味あり 苦味あり 苦味なし

節の輪は、林野庁と農林水産省の aff はモウソウチクを「1つ」、マダケ・ハチクを「2つ」としています。香川県の表は、モウソウチクでも枝の出ている節は2輪状、枝の出ていない節は1輪状としています。モウソウチクを見分けるときは、枝のない下のほうの節を見てください。

全体の形は林野庁の報告書によります。モウソウチクは先がうなだれてゆるく曲がるので、遠くからでも見分けられるとしています。マダケは葉がモウソウチクやハチクより大きいとも書いています。

大きさの違い(出典で数字が違います)

大きさは資料によって数字が違うので、出典ごとに並べます。

種類 林野庁「主な竹の種類」 林野庁の報告書・農林水産省 aff 香川県
モウソウチク 高さ22m・直径18cm 高さ20m・直径20cm 高さ10〜20m・径8〜20cm
マダケ 高さ20m・直径15cm 高さ20m・直径15cm 高さ10〜20m・径5〜15cm
ハチク 高さ15m程・直径3〜10cm 高さ20m・直径15cm 高さ10〜15m・径3〜10cm

どの資料でも、モウソウチクがいちばん太くなります。農林水産省の aff は、モウソウチクを国内最大のタケと書いています。

タケノコの時期でも見分けられる

タケノコは、モウソウチクがいちばん早く、マダケとハチクはそのあとに出ます。

種類 林野庁 香川県 農林水産省 aff
モウソウチク 3〜4月 3月下旬〜5月上旬 3月ごろから九州で収穫が始まり5月ごろまで
マダケ ― 5月下旬〜6月中旬 5月から6月ごろ
ハチク 4〜5月 5月中旬〜6月中旬 5月

時期は地域で違います。農林水産省の aff は、モウソウチクのタケノコは九州から収穫が始まり、だんだん北へ移ると書いています。春の早い時期に太いタケノコが出る竹林なら、モウソウチクの可能性が高いです。

タケノコの皮も手がかりになります。マダケは細身で皮に黒いまだら模様があり、ハチクは赤茶色の薄い皮に包まれています(農林水産省 aff)。

クロチク(黒竹)の見分け方

クロチクは、2年目以降に稈が黒くなる竹です。

農林水産省の aff は、クロチクは2年目以降に表皮や地下茎が黒く変色するため、この名があると説明しています。稈の美しさから、竹細工や観賞用に好まれています。ハチクの変種とされています(樹木医学研究 2023 の報告による)。

庭に植えられていることが多い竹です。特徴や植えたときの注意は黒竹にまとめています。

ほかにも、農林水産省の aff は形に特徴のある竹を紹介しています。

  • キッコウチク(亀甲竹):モウソウチクの変種。上下の節の一部がくっついて亀の甲のように見える。
  • キンメイチク(金明竹):マダケの園芸品種。全体が黄金色で、枝の出る側のくぼみに緑の縦じま。
  • ホテイチク(布袋竹):稈の下のほうで節の間がつまり、節の下がふくらむ。
  • シホウチク(四方竹):稈の断面が四角い。秋にタケノコが出る。

竹と笹の違い

育つと稈から皮が落ちるのが竹、皮が稈に張りついたまま残るのが笹といわれています。

農林水産省の aff は、タケノコが育つにつれて稈から皮が自然と落ちるのがタケ、育っても稈に皮が張りついたまま残るのがササといわれていると説明しています。高さでは、10mまで大きくなるササはないものの、5mをこえる種類もあるとしています。

林野庁は、ササの仲間としてクマザサ・チシマザサ・ミヤコザサを挙げています。チシマザサは別名ネマガリダケで、寒い地域の山野に広く分布し、タケノコは5〜6月に出ます(林野庁「たけのこ」)。メダケ(女竹)は直径2cm、高さ5mほどで、川岸や海岸に群生します(林野庁「主な竹の種類」)。

七夕飾りの「ササ」は、実際には竹の稈の先の細い部分を使っていることがほとんどだそうです(農林水産省 aff)。

ササが庭や空き地に広がって困っている場合は、笹を枯らす方法と除草剤を見てください。

困っている竹がどれかを知る意味

種類が分かると、タケノコの時期や広がり方の見当がつきます。

森林総合研究所の冊子は、分布を広げて問題になっている竹林の多くはモウソウチクだとしています。ただし、香川県の調査ではマダケの竹林も広がっていることが分かっています(香川県「研究機関の調査結果」)。

種類ごとの特徴は、次の記事にまとめています。

  • 孟宗竹:いちばん太く、山や里で広がりやすい竹
  • 真竹:竹細工に使われる竹。伐ったあと細い竹がたくさん出る
  • 黒竹:庭に植えられることが多い竹
  • 竹の花:ハチクやモウソウチクの開花と枯死

どの種類でも、地下茎で広がる仕組みは同じです。広がりを止める方法は竹の根の止め方・抜き方、枯らす方法は竹を枯らす方法を見てください。

よくある質問

日本でよく見る竹の種類は何ですか?
モウソウチク(孟宗竹)・マダケ(真竹)・ハチク(淡竹)の3種類です。香川県は日本の三大竹と呼んでいます。
モウソウチクとマダケはどう見分けますか?
節の輪の数で見分けます。マダケの節には輪が2つ、モウソウチクは1つです(林野庁・農林水産省)。ただし香川県の表では、モウソウチクも枝の出ている節は2輪状とされているので、枝のない下のほうの節を見ます。
竹と笹の違いは何ですか?
タケノコが育つにつれて稈から皮が自然に落ちるのが竹、育っても皮が稈に張りついたまま残るのが笹といわれています(農林水産省 aff)。
マダケとハチクはどう見分けますか?
どちらも節の輪は2つです。ハチクは稈が粉をふいたように白っぽく、タケノコの皮に斑点がありません。マダケは稈が鮮やかな緑色で、タケノコの皮に黒い斑点があります。

出典

数字は上の資料の原文で確かめています(調べ方)。

竹を知るの記事

竹林の補助金・竹粉砕機の貸出を探す