竹にラウンドアップは使えるか

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公開 2026年10月20日 更新 2026年10月20日

この記事の結論

  • ラウンドアップの名前が付いた登録製品は7つあり、竹類の登録があるのはラウンドアップマックスロードだけです(2026年10月20日、農林水産省の農薬登録情報で確認)。
  • 使い方は、竹に穴を開けて原液を1本5〜10ml入れる「竹稈注入」です。時期は夏〜秋です。竹の葉にかける登録はありません。
  • そのまま使うシャワータイプ(AL・ALⅡ・ALⅢ)には、竹類の登録がないので竹には使えません。
  • マックスロードの竹類の適用場所は「林地、放置竹林、畑地」で、庭園・宅地は書かれていません。
  • 注入した竹から15m以内に出たタケノコは食べません。

ラウンドアップで竹に使えるのはマックスロードだけ

竹類の登録があるラウンドアップは、ラウンドアップマックスロードだけです。

農林水産省の農薬登録情報提供システムで、農薬名に「ラウンドアップ」を含む製品を調べると、2026年10月20日時点で7製品ありました。それぞれの適用雑草に「竹類」や「ササ類」があるかを確かめた結果が次の表です。

製品名(登録番号) タイプ 竹類の登録 ササ類の登録
ラウンドアップマックスロード(21766) 水でうすめる液剤 あり(竹稈注入、原液1本5〜10ml) あり(葉に散布)
ラウンドアップ(14360) 水でうすめる液剤 なし あり(葉に散布)
ラウンドアップドライ(19351) 水に溶かす粉 なし なし
ラウンドアップマックスロードAL(22761) そのまま使うシャワー なし なし
ラウンドアップマックスロードALⅡ(23790) そのまま使うシャワー なし なし
ラウンドアップマックスロードALⅢ(24038) そのまま使うシャワー なし なし
東日本大震災により津波被害を受けた農地専用ラウンドアップマックスロード(22975) 液剤(被災農地専用) なし なし

AL・ALⅡ・ALⅢの適用雑草は「一年生及び多年生雑草」「スギナ」などで、ALⅡにはイシクラゲ・コケ類もあります。竹類はありません。「ラウンドアップハイロード」という名前は、同じ日の登録情報の名前検索では出てきませんでした。手元に古い製品がある場合は、ラベルの適用表に「竹類」があるかを見てください。

農薬取締法は、ラベルに書かれた範囲の外で農薬を使うことを認めていません。シャワータイプを竹の葉や切り口にかける使い方は、登録のない使い方になります。

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マックスロードの竹類の登録内容

ラウンドアップマックスロードの竹類の登録は、原液を竹に注入する方法だけです。

項目 登録内容
適用雑草 竹類
作物名 林木、畑作物
適用場所 林地、放置竹林、畑地
使用時期 夏〜秋期
薬の濃さ 原液(うすめない)
量 1本あたり5〜10ml
使用方法 竹稈注入処理

ラベルの注意には、次のことが書かれています(日産化学「適用表」)。

  • 竹類に注入した場合は、処理した竹から15m以内に出たタケノコを食べない。縄で囲ったり立て札を立てたりして、タケノコが採られないようにする
  • 処理後1時間以内の雨は効き目を落とすことがあるので、天気をよく見てから使う
  • 農作物や役に立つ植物に薬液が付くと、ひどい薬害が出るので、かからないように十分注意する

メーカーのよくある質問のページでは、タケノコは「2年間は食用にしないで」とも書いています(日産化学「よくあるご質問 枯らし方」)。

庭の竹なら適用場所に注意

庭や空き家の敷地の竹に使うときは、適用場所に当てはまるかを先に確かめます。

マックスロードの竹類の適用場所は「林地、放置竹林、畑地」です。同じ製品の笹や雑草の登録には「宅地」が入った行がありますが、竹類の行には庭園も宅地も書かれていません。

同じグリホサートの液剤でも、タッチダウンiQの竹類の登録には「公園、庭園、堤とう、駐車場、道路、運動場、宅地、のり面、鉄道等」という行があり、量は1本5〜15mlです。庭の竹にどの製品を使うかは、竹に使える除草剤の一覧で、適用場所を見比べてください。自分の土地が適用場所に当てはまるか迷うときは、メーカーの相談窓口か、都道府県の病害虫防除所に聞いてください。

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注入のやり方と時期

注入は、竹1本ずつに穴を開け、原液を入れ、穴をふさぐ作業です。

メーカーの雑草別の使い方のページでは、次の手順を紹介しています(日産化学「雑草別の使い方」)。

  1. 節から2〜3cm下に穴を開ける
  2. 原液10mlを穴から注入する
  3. 穴をガムテープなどでしっかりふさぐ

よくある質問のページには、ほかにも次のことが書かれています(日産化学「よくあるご質問 枯らし方」)。

  • モウソウチク・マダケ・ハチクのように、太さが数cm以上の竹は、原液のまま注入すると根まで枯らせる
  • 何割かではなく、枯らしたい竹1本ずつすべてに処理する
  • 地下茎(根)に注入しても、注入した根だけが枯れて再生してしまう
  • タケノコに注入しても、薬が親の竹に流れず、タケノコが枯れるだけ
  • 処理した竹は不安定になり倒れるおそれがあるので、葉が落ちたら伐る

用意する量は、1本10mlなら500mlで50本分です。量はラベルの1本5〜10mlの範囲を超えないようにします。

枯れるまでの期間

夏に注入すると早く、秋に注入すると時間がかかります。

注入した時期 雑草別の使い方のページ よくある質問:モウソウチク よくある質問:マダケ
夏(6〜8月) 2〜5か月 3か月 8か月
秋(9〜11月) 8〜11か月 6か月 8か月

同じメーカーのページでも、示し方で数字が少し違います。マダケはモウソウチクより時間がかかると考えておいてください。注入した竹のまわりから、新しい竹が出てくることもあります。出てきた竹の扱いは竹を枯らす方法にまとめています。

細くて注入できない竹はどうするか

ドリルで穴を開けられない細い竹は、注入ができません。

農薬登録情報で「竹類」に登録されている使い方は、竹稈注入だけです(2026年10月20日確認)。葉にかける使い方は、竹類としては登録されていません。このサイトでは、登録のない使い方は紹介しません。

細い竹は、のこぎりや刈り払い機で根元から伐り、出てくる竹を毎年伐り続ける方法が基本です(竹を枯らす方法)。除草剤を使いたいときは、その竹と場所がラベルのどの行に当てはまるかを、使う前にメーカーの相談窓口か、都道府県の病害虫防除所で確かめてください。

笹への使い方は笹を枯らす方法と除草剤で、登録のある製品と量を表にしています。

使うときの注意

注入は薬が外に出にくい方法ですが、こぼしたり、まわりにかけたりしないよう注意します。

メーカーは、安全性の質問に次のように答えています(日産化学「よくあるご質問 安全性」)。

  • 手袋をして作業する。原液が手に付いたら、すぐ石けんでよく洗う
  • 枯らしたくない木の幹や枝葉にかけない。植えて4年未満の若い木は、枯れたり薬害が出たりするおそれがある
  • 池や川の近くでは、魚などに影響するおそれがあるので、飛ばしたり流れ込ませたりしない
  • 使った当日は、子どもやペットがその場所に入らないようにする

タケノコを採っている竹林や、となりの人がタケノコを採る所では、注入する前に話し合ってください。灯油や塩は竹を枯らす薬として登録されておらず、使ってはいけない理由は塩や灯油で竹を枯らしてはいけない理由にまとめています。

竹が数十本以上ある、斜面にある、家や電線の近くにある場合は、枯れた竹を伐って運び出す作業も重くなります。業者に頼むときの費用は竹の伐採を業者に頼んだときの費用を見てください。

よくある質問

竹にラウンドアップは使えますか?
ラウンドアップマックスロードは使えます。竹類の登録があり、竹に穴を開けて原液を1本5〜10ml注入します。ほかのラウンドアップ製品(AL、ALⅡ、ALⅢ、ドライなど)には竹類の登録がありません。
ラウンドアップマックスロードALを竹にかけてもいいですか?
使えません。ALシリーズの適用雑草は「一年生及び多年生雑草」「スギナ」などで、竹類の登録がありません。登録のない使い方は農薬取締法で認められていません。
ラウンドアップを竹の葉にスプレーして枯らせますか?
竹類の登録は竹稈注入だけです。葉にかける散布の登録は、竹類にはありません。細い竹に使いたいときは、使う前にメーカーの窓口か病害虫防除所で確かめてください。
庭の竹にラウンドアップマックスロードを注入できますか?
ラウンドアップマックスロードの竹類の適用場所は「林地、放置竹林、畑地」です。庭園や宅地は書かれていません。庭の竹なら、竹類の適用場所に庭園・宅地があるタッチダウンiQなどを選ぶか、メーカーに確かめてください。
注入してから枯れるまでどれくらいかかりますか?
メーカーの案内では、6〜8月に注入すると葉が全部落ちるまで2〜5か月、9〜11月だと8〜11か月です。よくある質問のページでは、モウソウチクは夏3か月・秋6か月、マダケは夏も秋も8か月としています。

出典

数字は上の資料の原文で確かめています(調べ方)。

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