竹用のこぎりの選び方
この記事には広告を含みます。広告のリンクには「広告」と書いています。
公開 2026年10月20日 更新 2026年10月20日
この記事の結論
- 竹用のこぎりは、刃が細かく丈夫で、立った竹を切っても挟まりにくい細身の形をしています。
- メーカー公式の仕様では、竹用の刃のピッチ(刃と刃の間隔)は1.5〜1.75mm。生木用や荒目の剪定用(2.7〜4.0mm)より細かいです。
- 竹林で伐るなら刃渡り270mmほどの伐採向き、竹を細工するなら加工向きを選びます。
- のこぎりは引くときに切れます。倒す側から刃を入れると、切り進むうちに刃が挟まるので注意します。
竹用のこぎりは何が違う?
竹用のこぎりは、竹のかたい表面でも刃が欠けにくく、切り口がささくれにくいように作られています。
岡田金属工業所(ゼットソー)は、竹用のこぎりについて次のように説明しています(竹の伐採や細工に最適なのこぎり、岡田金属工業所)。
- 普通の鋸では目が欠けやすいので、丈夫な目になっている
- 立っている竹を切るとき、切っている途中で竹の重みでのこぎりが挟まりにくい細身の形
- 「竹ひきのこ240」は、ささくれができにくく、きれいな切断面になる
玉鳥産業(レザーソー)も、「SHINKA 竹挽」に「竹挽専用目立て」を採用し、竹林での伐採作業に向くと説明しています。適用材は竹材と木材です(レザーソーSHINKA 竹挽、玉鳥産業)。
伝統的工芸品の勝山竹細工(岡山県)でも、竹林から竹を切り出すときに竹挽き鋸を使うと紹介されています(勝山竹細工、伝統的工芸品産業振興協会)。
刃の細かさ(ピッチ)を比べる
竹用の刃は、生木用や荒目の剪定用より細かい刃が並んでいます。同じメーカーの製品で、公式に出ている仕様を比べました。
| メーカー・製品 | 用途 | 刃渡り | ピッチ | 刃の厚さ |
|---|---|---|---|---|
| ゼットソー 竹ひきのこ240 | 竹の切断・加工 | 225mm | 1.50mm | 0.60mm |
| ゼットソー 竹挽270 | 竹の伐採から加工まで | 270mm | 1.75mm | 0.66mm |
| ゼットソー SL果樹230荒目 | 剪定(荒目) | 230mm | 4.00mm | 0.80mm |
| レザーソー SHINKA 240 竹挽 | 竹挽・造作 | 240mm | 1.7mm(寸18枚目) | 0.7mm |
| レザーソー SHINKA 240 万能 | 生木・竹材・丸太・木材など | 240mm | 2.5mm(寸12枚目) | 0.7mm |
| レザーソー SHINKA 240 生木 | 生木・木材 | 240mm | 3.6〜2.7mm | 0.8mm |
「寸18枚目」は、1寸(約3cm)に刃が18枚あるという意味です。数字が大きいほど刃が細かくなります。
玉鳥産業の「万能」は竹材にも使えるとされていますが、刃は竹挽より粗くなっています。竹をたくさん伐る、切り口をきれいにしたいなら竹専用を、木の枝も竹も切りたいなら万能を、と用途で選びます。
伐採用と加工用、どちらを選ぶ?
竹林で立っている竹を伐るなら、刃渡りが長く丈夫な伐採向きを選びます。
岡田金属工業所は、「竹ひきのこ240」を竹の切断や加工に向くものとし、伐採には、より頑丈な「ゼットソー竹挽き270」を勧めています。神戸市のマニュアルも、竹は竹切り用ののこぎりで、できるだけ根元で水平に切るよう書いています。
玉鳥産業の「SHINKA 竹挽」は鞘(さや)付きで、ベルトなどで腰に着けて持ち歩けます。刃渡りは240mmと270mmがあり、替刃は同社のレザーソーLシリーズと共用できるとしています。
選ぶときに見るところ
竹用のこぎりを選ぶときは、次の4つを見ます。どれもメーカーの公式ページに書かれています。
| 見るところ | 目安 | 根拠 |
|---|---|---|
| 用途の表示 | 「竹挽」「竹用」「竹の伐採」と書かれているもの | 岡田金属工業所・玉鳥産業 |
| 刃の細かさ(ピッチ) | 竹用は1.5〜1.75mm。数字が小さいほど細かい | 両社の仕様表 |
| 刃渡り | 立っている竹を伐るなら270mmほど、細工や短い竹なら225〜240mm | 岡田金属工業所の説明 |
| 持ち運び・替刃 | 竹林で使うなら鞘付きが便利。替刃が手に入るか | 玉鳥産業の説明 |
神戸市のマニュアルは、刃の長さをしっかり使って引くと、少ない回数で効率よく伐れると書いています。
替刃と標準価格
刃が切れなくなったら、柄はそのままで替刃に交換できる製品が多いです。公式ページに出ている標準価格は次のとおりです。
| 製品 | 本体 | 替刃 |
|---|---|---|
| ゼットソー 竹挽270 | 3,410円(税込) | 1,232円(税込) |
| ゼットソー 竹ひきのこ240 | 2,607円(税込) | 737円(税込) |
| レザーソー SHINKA 240 竹挽 | 5,250円(税別) | 2,750円(税別) |
| レザーソー SHINKA 270 竹挽 | 5,500円(税別) | 3,000円(税別) |
今の価格は、各メーカーの公式ページで確かめてください。店での売値は店ごとに違います。
電動のこぎり(レシプロソー)用の竹の刃
本数が多いときは、充電式のレシプロソー(電動のこぎり)に竹用の刃を付ける方法もあります。
岡田金属工業所は、レシプロソー用の替刃「ゼットソーレシプロ竹伐採用300 P3.0」を出しています。刃渡り300mm、板厚1.2mmで、真竹・破竹・孟宗竹向けです。メーカーは「20cmの孟宗竹も約6秒で切断」と書き、DC14.4V以上のレシプロソー本体を勧めています。マキタ・BOSCH・HiKOKI・RYOBIなどの本体に対応するとしています。標準価格は1,738円(税込)です(2026年10月20日確認)。
神戸市のマニュアルは、竹伐採に使う道具を熟練度で分けています。竹挽のこぎりは「低」、電動のこぎりは「中」、チェーンソーは「高」です。経験が少ない人は、電動のこぎりや竹挽のこぎりから始めるほうが安心だとしています。チェーンソーを使う場合の注意は 竹をチェーンソーで切る にまとめました。
レシプロソー用の竹の刃(広告)Amazonで探す楽天市場で探す
のこぎりで竹を伐るこつ
引くときに力を入れ、倒す向きを決めてから刃を入れます。神戸市のマニュアルにある注意をまとめました(神戸市竹林管理マニュアル、神戸市)。
- 日本ののこぎりは、引くときに切れるようになっている。押す方向に力を入れず、刃の長さを生かして引くときに力を入れる
- 細い竹は、倒す方向に向けて根元を1回で切る
- 倒す側からのこぎりを入れると、切り進むうちに刃が挟まる
- 傾きが大きい竹は裂けることがあるので、段差をつけて2回に分けて伐る
- 直径が10cmを超える太い竹は、倒す方向に受け口を作ってから切る
- 1本を2人以上で扱う
丹波篠山市のマニュアルは、作業する人は長袖・長ズボンで、ヘルメットか帽子を必ずかぶり、軍手か作業用の手袋をするよう書いています。神戸市のマニュアルは、竹林伐採でよく起こるけがとして、のこぎりなどによる手や指の切り傷を挙げています。
竹を伐る時期や全体の手順は 竹を伐る時期と、自分で伐る手順・道具、伐った竹を割る道具は 伐った竹の割り方・乾かし方 を見てください。
よくある質問
- 竹を切るのに、ふつうののこぎりではだめですか?
- 切れないことはありませんが、岡田金属工業所は、普通ののこぎりでは目が欠けやすいので竹用は丈夫な目にしていると説明しています。立っている竹を切るときに挟まりにくい細身の形にしているとも書いています。
- 竹用のこぎりの刃は、生木用とどう違いますか?
- 刃が細かいです。メーカーの公式の仕様では、竹用の刃のピッチ(刃と刃の間隔)は1.5〜1.75mmで、生木用や荒目の剪定用は2.7〜4.0mmでした。
- 竹を伐るなら、どの長さののこぎりがよいですか?
- 岡田金属工業所は、竹の切断・加工用の『竹ひきのこ240』(刃渡り225mm)より、伐採にはより頑丈な『ゼットソー竹挽き270』(刃渡り270mm)を勧めています。
- のこぎりは押して切りますか、引いて切りますか?
- 日本ののこぎりは引くときに切れるようになっています。神戸市のマニュアルは、刃の長さを生かして引くときに力を入れると、少ない回数で効率よく伐れると書いています。
出典
- 竹の伐採や細工に最適なのこぎり(岡田金属工業所 ゼットソー)
- ゼットソー竹挽270(岡田金属工業所)
- 竹ひきのこ240(岡田金属工業所)
- SL果樹230荒目(岡田金属工業所)
- ゼットソーレシプロ 木材太枝用・竹伐採用(岡田金属工業所)
- レザーソーSHINKA 竹挽(玉鳥産業)
- レザーソーSHINKA 万能(玉鳥産業)
- レザーソーSHINKA 生木(玉鳥産業)
- 神戸市竹林管理マニュアル(神戸市)
- 竹林整備マニュアル『丹波篠山竹取物語』(丹波篠山市)
- 勝山竹細工(伝統工芸 青山スクエア/伝統的工芸品産業振興協会)
数字は上の資料の原文で確かめています(調べ方)。